今までそこそこ写真を撮ってきましたが、
なぜこうなるのか?とわからなかったことがあります。
その疑問が解決したので書きたいと思います。「そんなことも知らなかったのか」と言われそうですが、ええ、知らなかったんです。。
光芒の写り方にモヤモヤ
まずは以下の写真からご覧ください。
みなとみらいの夜景ですが、街灯のところを拡大すると、綺麗な光芒が出ています。
今まで撮影した中で、この光芒が出ているものとそうでないものがありました。
これがずっと疑問だったのです。なんとなく長時間露光した場合に出ているような感覚があったので、露光時間に関係して出るものなのかなと思っていました。でも違ったんですね。
答えは本の中にあった
疑問が解決するきっかけは、ラムさん用に買った一眼レフの参考本でした。
[amazonjs asin=”4768306896″ locale=”JP” title=”絞りとシャッター速度50の掟 (玄光社MOOK 50の掟シリーズ)”]
50の掟シリーズの「絞りとシャッター速度50の掟」です。
基本的なところが抑えられていて、読みやすい本だなぁと思っていたとき、
その中に答えがありました。
光芒は絞りと関係する
そうなんです。露光時間ではなく絞りと関係していたんですね。
絞りを開けるとシャッタースピードが速く、反対に絞りを絞るとシャッタースピードが遅くなるので勘違いしていました。
参考本の例では太陽を星のように写していました。
レンズを広角にセットして絞り最大で写せば、キラリと輝く星のような描写になる。
基礎って大事ですね。本当に思い知りました。
光芒が発生する要因としては、(今回の街灯のような)強い光源の光が、重なり合った絞りの羽根から漏れだして写り込むようです。
試してみる
せっかく理由がわかったので、早速実践してみようと思いましたが、天気が悪いので、室内で確認してみました。iPhoneのライトを光源として、絞りを変化させて、写りがどう変化するか見てみました。
絞りを変えながらチェック
撮影はD750+24-85mm f/3.5-4.5のレンズを使用しています。
このレンズの絞りの範囲は3.5-22までなので、その間で何枚か撮影しました。
それぞれの絞り値での写り具合
想像以上に違いが出ました。
F8で光芒が出始め、次第にシャープになっていきます。
そして最大絞りのF22ではクッキリとした光芒を見ることができます。
絞り解放と最大のみ拡大してみました。
改めて違いが実感できます。
また、光芒の線の本数はレンズの絞り羽の枚数によって異なるらしく、
今回使用したレンズは絞り羽7枚で2倍の14本の光芒が出ていました。
今回のまとめ
光芒ってどんな条件でどんな風に写るのか、スッキリしましたね。
光芒は露光時間ではなく、絞りによって変化し、その本数は絞り羽の枚数によって決まる、
というところでしょうか。これで表現の幅が広がりそうです。
ちなみに、今回ご紹介した参考本:「絞りとシャッター速度50の掟」ですが、スローシャッターから高速シャッタ-を用いた撮影、また絞り方による表現方法など、
実例を挙げて解説していて、おすすめできる一冊です。
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