前回の記事では結婚式の撮影という観点で機材について書きましたが、
今回はメインの撮影について自分なりのコツなどを書きたいと思います。
結婚式の撮影は難しい?
結婚式の撮影って、比較的難易度が高いように思います。
個人的に難しいと思う点を挙げてみました。
基本的に暗い
結婚式から披露宴まで、ほとんど室内で執り行う場合が多いと思います。
そうなると、自然と暗い場所での撮影となります。
特に新郎新婦の登場などは会場は真っ暗でスポットライトだけ、なんてことも多いです。
暗いということは、画質を優先してぶれないように頑張るか、感度を上げてぶれないことを優先するかの2択になるのではないでしょうか。
撮影できる構図が限られる
特に挙式では、一度席に座ったらなかなか自由に動けないものです。
披露宴では、新郎新婦と自由に接する機会が増えます。
それでも入場や退場などはさすがに自由に出歩くことは出来ません。
限られた構図から最善のものを探って撮影という形になるかと思います。
謎のプレッシャー
これはどこに行ってもそうですが、デジイチを持っていると、”この人写真上手いんじゃない?”と周りから思われるようです。(←至極個人的な感想)
これは機材のレベルが上がれば上がるほどその傾向があります。
いまいちな写真を撮影して、「う、うん・・・綺麗だね」みたいに気を使わせたくないものです。せっかくいいカメラを持っているのだから、綺麗に撮って喜ばせたいところです。
上手く撮影するコツなど
以上のことを踏まえつつ、自分なりにうまく撮影するコツをまとめました。
私自身がNikonを使用しているので、基本Nikonでの設定例ですが、他社でもおそらく同じような機能はあると思います。
困ったらISO感度オート+シャッター低速限界設定を使う
あまり動きがないシーンであればそれほど気にしなくてもいいのですが、
暗い+動きがある、または絶対にぶれないように撮りたいといった場合が多いかと思います。
そんな時は、シャッターの低速限界設定を使います。
低速限界設定とは、撮影する際、指定したシャッタースピード以下にならないように、
ISO感度を自動的に制御するものです。
詳しい説明はNikonのHPに載っています。(感度自動制御)
今回は、このような設定をしました。ISO12800くらいまではノイズは少し気になるものの、
使えるレベル。なのでISOの上限はこの設定にしました。
今思うと、1/250くらいまで引き上げてもよかったのかなとも思います。
撮れるものを撮る
構図が限られている以上、撮れるものを撮るしかありません。
というのも、重要なシーンはプロカメラマンが撮影しているので、
撮れないシーンはあきらめ、撮れるものを撮りましょう。
例えば料理の写真、テーブルの様子、友人たちの様子など。
新郎新婦が当日あまり見れない部分を撮影しておくと喜ばれます。
親指AFを使ってシャッターチャンスに集中
入場シーンやケーキカット、ファーストバイトetc。
結婚式にはシャッターチャンスがいっぱいです。
特にケーキカットは近くまで行って撮影できることが多いので大チャンスです。
そんな時にタイミングを外さないため親指AFの設定をしておきます。
親指AFについてはstudio9さんの記事が分かりやすかったので参考にしました。
知ってた?ピント合わせが超高速になる親指AFの使い方と設定方法!
使用したD750には親指AF用のボタンがないので(つけてよ・・・)AF-L/AE-Lボタンを
割り当てます。D750の場合は、こんな感じで設定します。
これにシャッターを半押ししている間ピントを合わせ続けるコンテニュアンスAF(AF-C、キャノンの場合はAIサーボというらしいです)を組み合わせることで、親指で常にAFを効かせながら、チャンスが来たらシャッターボタンを全押という撮影スタイルになるので、シャッターチャンスに集中できます。
ユーザーセッティングを設定しておく
ユーザーセッティングとは、AFや感度など、撮影に関する変更を保持して、
すぐに呼び出すことのできる機能です。(キャノンの場合はカスタム撮影モード)
今回の撮影では、親指AFと低速限界の設定をユーザーセッティングに割り当て、
状況によって絞り優先オートと使い分けて撮影しました。
ダイアルのU2にこの設定を記憶させたので、U2に合わせるだけで瞬時に呼び出すことが出来ます。
ちなみにU1は親指AFのみを割り当てた、飛行機なんかの撮影用に割り当てています。
まとめ
今回は結婚式でうまく写真を撮るコツを書きました。
これが正解かはわかりませんが、撮影はとてもやりやすかったです。
撮影した写真を渡したところ、結構喜んでもらえました。
ここまでは撮影するコツを書きましたが、最後に基本的なことを。
プロの邪魔はしない
あくまでゲストとして呼ばれるので、くれぐれも本業のカメラマンさんの邪魔になってはいけません。邪魔にならないよう、撮影しましょう。
また、プロの動きを見ていると、いろいろ参考になるかもしれません。
お祝いすることが第一
ついつい撮影することで頭がいっぱいになりそうですが、大事なことはお祝いすることです。
入場でも周りが拍手で迎える中、黙々とシャッターを切っている。
参加型イベントそっちのけで撮影するなどはNGです。
このあたりの加減が難しいと思いますが、重要な写真はプロが撮っています。
ゲストとして呼ばれたからには、盛大にお祝いしましょう。
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