今使っているNikonD750には7種類のピクチャーコントロールが設定できます。
この設定を変えることで出力されるJPEGを好みのイメージにすることができます。
ただし気になることが。
この設定ってRAWに反映されるのだろうか?
疑問に思ったきっかけは?
実際のところ、どの設定がRAWに反映されて、どの設定が反映されないのか、よくわかりません(笑)
でも、なんとなくピクチャーコントロールは反映されないんじゃないと思っていました。
でも、Nikonの公式サイトでピクチャーコントロールの項目を見ると、こう書いてありました。
[フラット]※は演出を最低限に抑えた素材性重視のピクチャーコントロールです。仕上がりは[ニュートラル]よりもさらにコントラストが低く、そのままでは全体にメリハリがない印象。しかし、撮影後に調整・加工を加えても、白とびや黒つぶれ、色飽和が起こりにくく、明暗、色ともに階調性豊かに表現できます。ハイライトからシャドーまで豊富な情報を持っているので、撮影後の画像調整を前提として撮影する方にもおすすめです。
引用:Nikon|フラット
撮影後の画像調整を前提として撮影する方にもおすすめです(?)
この一文がとても気になって仕方ありません。
私の認識だと、どんなにピクチャーコントロールを変えようと、影響があるのはJPEGのみで、
RAWには影響がないと思っていたのですが、撮影後の画像調整を前提として・・・という文が、”RAWにも影響が出るから、あとで現像するなら素材性重視のフラットにしときな!
“と言っているように思えたのです。
そうでなければ、好きなピクチャーコントロールで撮影して、OKであれば撮って出しで、
不満であれば素材が豊富に残っているRAWを追い込んで現像すればいいのではないかと。(いつものスタイルです)
ということで、実際に比較してみました。
実際に試してみよう
今回ピクチャーコントロールはRAWに影響を及ぼすのか?を確認するために、
こんな検証をしてみました。
検証方法
使用カメラ:NikonD750+18-35mm
カメラは三脚に固定し、ぶれないように電子レリーズでシャッターを切ります。
ISO:100, 絞り:F9, シャッタースピード:3s(暗かったのでちょっと長くなりました)
ホワイトバランス:auto(固定しておけばよかった・・・)
この固定条件で、ピクチャーコントロールを切り替えて撮影してLightroomに取り込み。
比較はRAWのヒストグラムで確認します。
検証結果
それぞれのピクチャーコントロールで撮影したJPEGとLightroomで取り込んで表示したヒストグラムを比較します。
7個あってちょっと長いので、スタンダード、ビビット、モノクロ、フラットに絞ります。
ちなみに取り込んだRAWからそのまま現像したものも張ろうと思ったのですが、やめました。
理由はあとでわかります。
基準となるスタンダード
とりあえずスタンダードで撮影しました。
普段こちらを使ってます。
RAWのヒストグラム
はっきりした色合いのビビット
続いては派手目の絵作りのビビット。
べったりした感じがしてちょっと苦手・・・。
RAWのヒストグラム
文字通りのモノクロ
使ったことないですね・・・。
RAWのヒストグラム
演出がなく、素材向きのフラット
今回の検証で初めて使いました。
RAWのヒストグラム
結果を整理すると・・・
それぞれのJPEGを見ると、かなり写真の印象が違って見えるので、
間違いなくJPEGには影響が出ていますが、RAWはというと、ヒストグラムはほとんど変わっていません。
確かに多少違いは見られるものの、ホワイトバランスをオートにしていたことや、若干ラムさんが写りこんだりしたのでその影響が出たものと思われます。
ホワイトバランスのオートの部分で多少ずれがあったのでしょうか?
念のため現像してみてもほぼ同じ写真になりました。
そもそもモノクロで撮影したものとビビットで撮影したものがここまで同じような
ヒストグラムになるとも思えないので、やはりどのピクチャーコントロールで撮影してもRAWには影響なさそうです。
今回の検証では、このような結果になりましたが、他の機種では違うのかもしれません。
ということで、今まで通り、好きなピクチャーコントロールで撮影するスタイルを変えなくてよさそうです。
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