デジタル一眼レフカメラにはセンサーのサイズで分けると、
フルサイズとAPS-Cがあります。
初めて購入する時、上位機種へステップアップする時、
どちらを選ぶか悩みますよね?
両方を使った感想を交えて、それぞれのおすすめポイントを書いてみたいと思います。
イメージセンサーとは
イメージセンサーはレンズから入ってきた光を電気信号に変換する部品です。
出来上がってくる写真の画質に直結する、カメラの心臓部ですね。
このセンサーのサイズが23.4×15.6mmの物をAPS-C、36×24mmの物をフルサイズと呼びます。Nikonの場合はDXフォーマット、FXフォーマットという呼び名で区別しています。
センサーサイズが違うと何が変わる?
一般的には同じ画素数であれば、センサーサイズが大きい方がダイナミックレンジや耐ノイズ性に於いては優位だと言われています。
それは、1画素あたりの面積が大きくなるため、光を取り込める量が大きくなるからです。
・・・と言いつつ細かいことはあまりわかってないのですが。
あくまで一般的なので、必ずしもそうならないケースも有るようです。
良い選択をするためのポイント3つ
おそらくフルサイズかAPS-Cか?悩むタイミングとしては、今使っている機種からステップアップするタイミングだと思います。
値段は張るけど、画質の良いフルサイズにしたい、またはAPS-Cのフラッグシップを使ってみたいなど、思うところはいろいろですね。
そこで、APS-C2機種を使用した後、フルサイズに移行した自分の経験から、
選ぶポイントを書いていきたいと思います。悩んでる方の参考になれば良いのですが。
ちなみに使用していた機種は、
Nikon D3300->D5300->D750です。
ポイント1 広角か望遠か
これはよく言われる話ですが、APS-Cは同じ画角のレンズを使用した場合、
センサーサイズの関係で1.5倍にクロップされた状態になります。
例えば、24mmのレンズをフルサイズに付ければそのまま24mmですが、
APS-Cにつけると36mmになります。
つまりそのままの画角が使えるフルサイズは広角が、1.5倍になるAPS-Cが望遠が得意ということになります。
APS-Cを使用していたときは、ダブルズームキットのレンズとしてついてくる55-300mmとかのレンズを使うと、望遠端で450mmとなかなかいい画角になります。
飛行機の撮影でとても重宝しました。

APS-Cで200mm(換算300mm)
望遠側をメインに使いたい人であれば、APC-Sが良いのかもしれません。
ポイント2 高感度を使うか
同じ画素数であれば、画素サイズの大きいフルサイズのほうが耐ノイズ性は高いです。
夜景を手持ちで、と思っている人はフルサイズがおすすめです。

手持ちで夜景撮影(ISO1600)
ただし、日中しか撮影しない。暗いときは必ず三脚を使うという人であればAPS-Cでいいかもしれません。
低感度では、APS-Cとフルサイズの画質の差はぐっと縮まると思います。
高感度を使わなければ、軽くて持ち運びやすいAPS-Cが活躍しそうです。
(自分が下手なだけかもしれませんが)
ポイント3 お金はあるか(重要)
いくらフルサイズが良くてもお金ないしな・・・。
そういう人が結構多いのではないでしょうか。
確かにフルサイズはボディも去ることながら、レンズもAPS-Cに比べて高いものが多いです。
その為、レンズをどんどん買っていこうとすると、結構な出費です。
なので、結構な覚悟が必要だと思います。
APS-Cでボディ代を抑えつつ、レンズをたくさん揃えるのも幸せではないでしょうか。
個人的な感想
色々悩むポイントはあると思いますが、
個人的にはこう思います。
もし初めてデジタル一眼レフを買うならAPS-Cの上位機種。
ステップアップであればフルサイズ。
という選択が良いのではと思います。
初めてならAPS-Cを推す理由
初めてであれば、適度な重さで持ち運びやすいAPS-Cをおすすめします。
というのも、まずはたくさん持ち出していろんな景色を撮影して、
写真を撮るということを楽しんでほしいからです。
いきなりフルサイズを購入して、重くて嫌になってしまうという可能性があるからです。
さらに上位機種を推す理由は、必要な機能が揃っているからです。
デジイチを買っても常にオートで撮るという人なら良いのですが、
自分で色々触りたい、という人はエントリーモデルだと限界が来るのも早いです。
「色んな機能があっても使いこなせない」と思う人もいるかもしれませんが、
はっきりいいます、すぐに慣れます!
ステップアップにフルサイズを推す理由
ステップアップということであれば、フルサイズを推します。
何故かと言うと、ステップアップしたい=もっといい写真が撮りたいというケースがほとんどだからです。
確かにAPS-Cとフルサイズを比較して、遜色ないケースもありますが、やはり広いケースで安定した写真が出てくるフルサイズのほうがおすすめです。
感度を上げてもノイズが乗りにくく、低感度でもダイナミックレンジの広い写真が撮れます。
また、画素数は下がりますが、1.5クロップを使用すれば、APS-Cと同じ画角で撮影することができます。
こういったところでも広い用途で使えるフルサイズのほうが良いです。
APS-C->APS-Cにステップアップした場合、フルサイズが気になり始めるのも時間の問題です。
一番いいのは・・・
2台持ち!それができれば一番いいですね。
コメント