玉ボケって、綺麗ですよね。
がっちり絞り込んで撮影する場合はあまり関わりはありませんが、
絞りを開け気味撮影する際には見かけることがあります。
今回はこの玉ボケに注目。
玉ボケとは何か?
よく聞く玉ボケですが、特に難しいことはありません。
特に特別な機材も必要ありません。

NIKON D750, SS:1/60s, 絞り:f/8, 焦点距離:50mm, ISO:400
こういったボケを生かした写真と撮り方は同じです。
同じ撮り方でも、背景に点光源を入れるとこのようになります。

NIKON D750, SS:0.04s, 絞り:f/2.8, 焦点距離:70mm, ISO:6400
点光源が大きくボケることで、綺麗な丸となり、このような形になります。
玉ボケの撮り方
とにかく玉ボケを作ってみたいと思ったら、絞り開放でピントを大きくずらしてみましょう。

NIKON D750, SS:1/400s, 絞り:f/2.8, 焦点距離:70mm, ISO:3200
使用しているレンズは開放f/2.8のレンズなので大きく玉ボケができました。
また、ズームレンズの場合は、できるだけ望遠側で撮ると玉ボケが出やすいです。
これは普通のボケの出方と同じですね。
また、この雪の写真も玉ボケの応用です。

NIKON D750, SS:1/30s, 絞り:f/7.1, 焦点距離:85mm, ISO:1600
そのまま撮影しただけではこのような写り方はしませんが、フラッシュを炊いて、雪の粒を点光源に変えることで、手前の雪が大きくぼけ、このような写り方になります。
また、使用しているレンズが円形絞りなのでぼけの形は丸に近いですが、多角絞りだとこの形は多角形になると思われます。試したことはないですが。

NIKON D750, SS:1/80s, 絞り:f/3.2, 焦点距離:70mm, ISO:3200
場合によってはぼけがうるさすぎると感じるケースもあるので、その時は絞りを少し絞ることで調整できます。
口径食
絞りを開放で撮ると綺麗な玉ボケができますが、よくよく見ると丸くなっていない部分があることに気づきます。
まずは写真の中心付近

NIKON D750, SS:0.04s, 絞り:f/2.8, 焦点距離:70mm, ISO:6400
ボケの形は丸です。
しかし、写真の周辺になると

NIKON D750, SS:0.04s, 絞り:f/2.8, 焦点距離:70mm, ISO:6400
このようにレモン型のボケになります。
原因はレンズの前面から入った光が、中心付近は欠けることなくセンサーまで届きますが、
斜めから入った光は一部が欠けた状態でセンサーに届くため、このような形になります。
こちらの記事が参考になりました。(口径食とケラレ)
絞れば改善しますが、個人的には嫌いな形ではないので、
よっぽど気にならない限りはこれはこれでいいと思います。
イルミネーションの撮影にもってこい
大きくて滑らかなボケはいかにも”一眼らしい”写真ですよね。
華やかな点光源が多い冬の季節や夏の海のキラキラ。
いろんな場面で使えるテクニックです。
開放F値が明るいレンズはこの玉ボケを出しやすいので、積極的に使っていきたいテクニックの一つです。
イルミネーションの撮影はソフトフィルターを使って全体をふんわりした雰囲気にする方法もありますが、メインの被写体ははっきりと、背景は綺麗な玉ボケという写真もなかなかいいものです。
ぜひお試しを!
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